星の数ほど 2006 2 10
最近、一般の人から、「株価が高くて買えない」という声を聞きます。
それは、昨年夏からの上昇相場で、どの銘柄も、高くなってしまったのです。
だから、「優良銘柄」や「評論家の推薦する銘柄」を買おうとすると、
最低単位で買っても、100万円近く、
銘柄によっては、100万円を超える銘柄が多くなりました。
これでは、一般の人には、買いにくいと思います。
だから、一般の人が買いやすいように、
売買単位を、1000株から100株に引き下げるか、
株式分割をするなど、流動性を高める必要があります。
しかし、今や、そういうことは難しいでしょう。
何しろ、東証のコンピュータが、パンク状態にありますので、
多くの企業が、一斉に、流動性を高めようとすると、
東証のコンピュータが、ダウンすると思います。
何から何までも、後手に回っています。
これは、20年前の役所の「悪しき見本」を、
今の証券取引所に見ることができます。
2003年から、何度も何度も、言っていますが、
お役所以上にお役所的なのが、証券取引所です。
これが、誇張でないのは、
今週号の「週刊文春」を見てください。
2006年2月16日号 2月9日発売。
「お粗末マーケット『東証』大研究」
「残業なしでも年収一千万円、数字オンチの役人体質」
星の数ほど、ため息が出る。
しかし、東証の社員が悪いわけではありません。
ここまで、ひどくした経営陣に、重大な責任があります。
(もちろん、旧大蔵省や金融庁にも、間接的に責任があります)。